2019年4月19日、東京都豊島区東池袋4丁目の都道で通行人を次々と自動車ではね、2人を死亡させた事故についての警察の対応について議論が巻き起こっています。
その議論とは、具体的に言うと、結果的に2人を死亡させた運転者の飯塚幸三がなぜ逮捕されないのか、ということです。
ネットユーザーの間では、飯塚幸三は上級国民だから逮捕されないのではないかと言われています。
結論から言うと多くの法律関係者が指摘しているように、飯塚幸三がいまだ逮捕されていないのは一応、法律の枠内で妥当なものです。しかし、その根拠は警察の現場判断による部分も大きく、警察の一存によって逮捕も不逮捕も可能という状況になっていて、当ブログはそれを問題視するものです。
運転者の飯塚幸三は、東大卒の元官僚で旧通産省・元工業技術院長、さらにクボタの元副社長という経歴。いわゆるキャリア官僚で、退官後にクボタに天下りし常務、副社長を歴任。そして2015年秋の叙勲では瑞宝重光章を受けています。
警察が飯塚幸三を逮捕しないのは上級国民への忖度だという疑念は根強く、ネット上では上級国民が無罪になった過去の事例も蒸し返されています。
この記事では「上級国民なら何をやっても許される」が本当なのか、実際に上級国民が起こした犯罪がどのように扱われたかという事例とともに検証してみます。
- 1 上級国民とは
- 2 飯塚幸三 池袋でプリウス150m暴走で2人死亡→逮捕なし
- 3 千野志麻事件 駐車場で男性を轢き殺す→逮捕なし
- 4 山口敬之 伊藤詩織さんにレイプドラッグを使い性的暴行→逮捕なし
- 5 竹田恆和 JOC会長 過失による交通事故で轢き殺す→無罪 東京五輪招致をめぐる贈収賄容疑で仏当局から捜査→辞任・更迭なし
- 6 小渕優子 政治資金規正法、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索→PCのハードディスクを電動ドリルで破壊し捜査終了
- 7 元首相補佐官の山谷えり子参院議員の親戚 東大生が集団レイプ事件→山谷えり子の親戚だけ不起訴
- 8 森川徹 車検切れの車で一方通行を逆走し人身事故→不起訴
- 9 一般国民はショボい罪でも即逮捕&実名報道
- 10 上級国民はなぜ逮捕されないのか
- 11 まとめ
上級国民とは
発祥は2015年の東京五輪エンブレムを決める際、で佐野研二郎のエンブレム案に盗用疑惑が持ち上がった騒動に端を発しています。
五輪組織委員会がこの案の採用を中止する記者会見で、事務総長の武藤敏郎が「一般国民」という言葉を使用したことで、一般国民と対をなす「上級国民」という言葉がネットで拡散しました。
武藤敏郎は「デザインに関する知識がない一般人、普通の人々」という意味で「一般国民」と言ったのですが、切り取られた言い回しでは、普通の国民より立場が上の特権階級的な「上級国民」が存在するかのように受け取られ、以降、ネットでスラング化しています。
飯塚幸三 池袋でプリウス150m暴走で2人死亡→逮捕なし
・元通産省官僚
・天下りでクボタ常務取締役、副社長を歴任
・2015年秋の叙勲で瑞宝重光章
・プリウス暴走で2人を轢き殺しておきながら逮捕なし
・事故直後、加害者は軽傷との報道があったが2日後には大怪我で入院していることになった
・「容疑者」ではなくさん付け報道
千野志麻事件 駐車場で男性を轢き殺す→逮捕なし
・父は沼津市議会議員
・夫は元首相・福田康夫の甥でゴールドマン・サックス社員の横手信一
・結婚披露宴には福田康夫、森喜朗、安倍晋三らが出席
・沼津市のホテル駐車場で38歳男性を轢き殺すも逮捕なし
・人を殺したのに略式起訴でたった100万円の罰金刑
山口敬之 伊藤詩織さんにレイプドラッグを使い性的暴行→逮捕なし
・元TBS報道記者
・安倍政権の内幕を取材したルポを出版するほど安倍晋三周辺と近い
・伊藤詩織さんが警察に相談した際「相手が政権側と近いから難しい」と言われた
・山口敬之がTBSを辞めた途端「逮捕、いけるかも」となった
・高輪署が逮捕状をとり成田空港で待ち構えていたが逮捕直前に警視庁から指示があり逮捕を免れる
・その後、警視庁の捜査一課が捜査に加わり書類送検されたが不起訴に
竹田恆和 JOC会長 過失による交通事故で轢き殺す→無罪 東京五輪招致をめぐる贈収賄容疑で仏当局から捜査→辞任・更迭なし
・明治天皇のひ孫
・馬術の選手として1972年ミュンヘン五輪、76年モントリオール五輪に出場
・1974年に不注意により22歳の女性を轢き殺す交通事故を起こすが逮捕なし、当然刑事罰もなし、2年後の五輪にもしれっと出場
・東京五輪招致をめぐる収賄疑惑で仏当局から捜査されていても日本の警察やJOCでは罪を問う素振りもなし
小渕優子 政治資金規正法、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索→PCのハードディスクを電動ドリルで破壊し捜査終了
・小渕恵三元首相の娘
・TBSにコネ入社
・小渕恵三の死後、同じ選挙区から出馬し当選。衆議院議員になる
・政治資金を使ってベビー服を買ったり、親族の店で高級品をバンバン購入
・判明しているだけでも5000万円、一説には10億円以上の裏金を動かしていた疑惑で捜査される
・証拠となるパソコンのハードディスクを絶対に復元できないよう電動ドリルで念入りに破壊する証拠隠滅を図る
・完全な捜査妨害だが嫌疑不十分で立件できず
元首相補佐官の山谷えり子参院議員の親戚 東大生が集団レイプ事件→山谷えり子の親戚だけ不起訴
・東京大学のインカレサークル「東京大学誕生日研究会」に所属する5人の東大生、東大院生が強制わいせつ事件を起こす
・殴る蹴るの暴行のほか、カップラーメンの汁をかけるなど拷問のような事件
・起訴されたのは3人だけ
・山谷議員は第2次安倍内閣のもと国家公安委員長に就くなど警察権力に顔が利く権力者
・検察は不起訴の理由を明らかにせず
森川徹 車検切れの車で一方通行を逆走し人身事故→不起訴
・地検は、道交法違反と道路運送車両法違反(無車検)について「意図的とは言えない」として起訴猶予
・過失運転致傷については『因果関係の認定に難がある』として嫌疑不十分
・これだけ盛大にやらかしておいて、なんと議員辞職なし
・無車検でも「意図的とは言えない」で済むんなら誰も車検なんてやらないと思うんですが…
・人身事故起こしておいて「因果関係の認定に難がある」で済むんならすべての交通事故は不起訴になるんですが、それは…
一般国民はショボい罪でも即逮捕&実名報道
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結論から言うと、上級国民が逮捕されづらいのは間違いないです。
その理由は、上級国民ほど弁護士が身近なので、警察も手荒な真似はできないからです。
また、警察が相手を見て「忖度」することも当然あるでしょう。
ただ、この場合、現場の警察を責めるのは酷です。命令に従う公務員にすぎませんから。
むしろ責めるべきは、逮捕するかどうかを警察が判断できる曖昧な法律です。この曖昧さが逮捕するもしないも警察次第という状況を生み、恣意的な逮捕が可能になります。これが警察権力の源泉です。
この曖昧な法制度が行き着くところまで行くと、「警察が気に食わないと思えば逮捕できるし、警察が守りたいと思う人間は逮捕しない」という、まるで飯塚幸三事件のようなことになります。
そして、なにより日常生活で警察の機嫌を損ねないようビビりながら生活し、場合によっては賄賂も辞さない……という状況が発生します。
日本のような忖度が起こりやすい国では、警察に判断する余地を与えることが一般国民にとって命取りになります。
特に現場の警察官のような、安定した職につきたがるタイプの人間は、「逮捕するな」という上の命令が間違っていたとしても、反発する気概は持ち合わせていません。
「死亡事故を起こしたら一律逮捕、例外は認めない」、このような法制度にしないと、一般国民はいつまでも不公平感を持ち続けると思います。
ありがとうございます。すっきりしました。
逮捕の際警察が忖度しなくてはならないのは分かります、しかし大事なのは逮捕されるかどうかではなく、罪をきちんと問われることの筈です。
法律の曖昧さなんて関係ない、殺人を犯したらどう考えても「無罪」「不起訴」はありえません。
もっと根本的なところに問題があるのです。
とても納得のいく説明です
警察の恣意的な判断で国民の身体を拘束できるなど、法治国家ではない
人治国家と言うほかない
カルロス・ゴーン氏はどうなのでしょうか。高額のお金を払っておそらく最高レベルの弁護士を雇っても逮捕・長期勾留されましたが?逮捕に関して警察や検察による恣意的な判断がまかり通っているのは確実化と思われます。そしてそれは弁護士の力など到底及ばない法治主義などという建前とは著しく乖離した基準で行われているのがこの国の実情であると思われます。
上級国民様は何もやっても罪に成りません。何も言っても無駄国に貢献した人は捕まえては行けません
コーン氏は外人だからよ。
すごく頭が悪くて笑った
飯塚は通常の判決より重い判決だったんだが