日本の警官はなぜ一般市民に理不尽な職務質問をするのか

漫画家・いしかわじゅん氏が警察官の不審尋問についてfacebookに投稿した文章がネットで話題になっています。

投稿によると、東京・西荻窪駅構内で中東系の外国人に対して無理やり名を名乗らせようとするなど、違法性の高い尋問をしていたとのことです。

いしかわ氏によると、その中東系外国人は「小柄で痩せた半白髪の女の人」。その女性を警官2人が挟んで「名前を名乗れ」を連呼する異様な光景をレポートしています。

日本の警察官の横暴さ、無能さは多くの人によって語られてきましたが、今回、あらためて日本の警察権力の異常性について考えることがあったので、書いてみます。

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いしかわじゅん氏は何を語ったのか

まずはいしかわ氏のfacebook投稿を引用します。

非常に長い文章ですが、その長さがかえって異常な状況を伝えていると思います。

要約すると
・西荻窪駅前で中東系の外国人に警官が不審尋問していた。それも何人も
・尋問を受けた外国人はみな困っていた
・小柄で痩せた半白髪の女の人を警官2人が挟んで道を塞いでいた
・若い警官は女性に名前を名乗るように言い、女性は何もしていないので立ち去ろうとしていた
・いしかわ氏が事情を聞くと、警官が中東系外国人を尋問して証明書を提示させ、バッグの中も見ていた
・それについて女性が意見したら若い警官が名前を言うよう要求
・女性が名前を言うことを断ったら執拗な尋問が始まった
・警官が3人に増える
・そばで様子を見ているいしかわ氏を警官が引き離そうとする
・いしかわ氏が「触らないで」と注意する
・騒ぎが大きくなってきたタイミングで
・結局、女性は解放される

ということのようです。

警官による横暴な職務質問を受ける義務はない

法律的には警官の職務質問に応じるかどうかは任意であるため、「名を名乗れ」と言われて拒否した外国人女性の態度はまったく正しいものです。

しかし、現場ではいしかわ氏が書くように

警官はとにかく名前を名乗れと要求する。なぜ名乗れないのか。なにか名乗れない理由があるのかと畳みかける

という状況が発生していました。

これはこの外国人女性に限らず、一般的な職務質問でも繰り返される問答でしょう。

警察官職務執行法第2条1項により「何らかの罪を犯した、あるいは犯そうとしている。または既に起きたか、これから起きる犯罪に対して何か知っていると思われる人は停止させて質問ができる」が、あくまでそれは任意となっています。

しかし、職務質問を断ると、「断るということは何かの犯罪に関わっている可能性が高い」と判断して何が何でも職務質問を受けさせようとするのです。

「やましいことが何もないなら職務質問を受けても問題ないですよね?」「断るとやっかいなことになりますよ」などと壊れたオルゴールのように繰り返すわけです。

ネット時代になってから、この手の強引な職務質問はYouTubeなどに晒されるようになりましたが、依然として続いているのが現状です。

なぜ警官はいかにも無害な人間に職務質問するのか

かつては秋葉原でオタクを狙い撃ちした強引な職務質問が頻発したことも話題になりました。しかし、秋葉原のオタクは他人に危害を与える可能性がもっとも低い人種です。

いしかわ氏のレポートでも、半白髪の女性を警官3人で囲むという異常な状況が発生していました。なぜ、このような犯罪とは無縁そうな人を職務質問するのか。

原因は単純です。

警官はいかにも犯罪を犯していそうなコワモテが怖いのです。

いかにも怪しそうなコワモテばかりに職務質問していたら身がもたないのです。

しかしノルマを達成するために、絶対に反撃しないであろうチョロそうな一般市民を「断るとやっかいなことになりますよ」と脅して、カバンを開けさせ、中にカッターでも入っていようものなら「犯罪を起こす可能性がある」と警察署までしょっぴくわけです。

秋葉原のオタクは絶対に反撃しないので、警察官にとっては楽勝案件でした。そのため、コワモテに職務質問するのは怖いからイヤだけど、ノルマは達成したいという無能でやる気のない警官が秋葉原に殺到したのです。

警官がコワモテを避けているのは夜の六本木に行けばすぐにわかります。

私は六本木でオラついた半グレが暴れていても通りがかった警官が見てみぬフリをする場面を何回も見ました。

また外国人が日本人をボコボコにしていたので、通報したこともありましたが、麻布署から数百メートルの場所に20分以上かけてきました。

暴れている外国人には腕力では絶対にかなわないから、そんな現場には行きたくないのだけど、通報されて行かないわけにはいかないから、外国人が暴れ終わったところを見計らって来るわけです。

一番ひどいケースでは西麻布交差点の交番の目の前で外国人が日本人に馬乗りになってボコボコに殴っていましたが、交番の中にいる警官はずっと下を向いて見て見ぬふりをしていました。周囲の人間が呼んでも警官は交番から出ようとしませんでした。

日本の現場の警官などその程度なのです。不良とタイマン張れる人間などほとんどいません。

半グレやヤクザを怖がっている一方で、チョロいと思っていた一般市民が生意気にも職務質問を拒否すると、「メンツを潰された」と大勢で取り囲み徹底的に痛めつける……これがいまストリートで起こっている現実です。

警察の横暴はさらにひどくなる

残念ながら一般市民を狙い撃ちした警官の横暴は、今後さらにひどくなるでしょう。「テロ対策」「犯罪防止」など、警察側の建前はいくらでもあります。また、共謀罪が警官の横暴を後押しします。

そしておそらく大衆はそれを支持すると思います。

今回はたまたまはてなブックマークという知的レベルの高いSNSが拡散源となったために、警官の行動が問題視されましたが、仮に職務質問を受けていたのが在日韓国人の男で、拡散源がヤフーニュースや2ちゃんねるのニュース速報+板だったら、「もっと強引にやれ」「逮捕して韓国へ強制送還しろ」などというおぞましいコメントが殺到したことでしょう。

日本も近いうちに、アメリカのような国家の分断状態になるでしょうから、それに乗じて警察はさらに権力を増大させると思います。「在日なら違法な捜査をしてもいい」はやがて「左翼なら違法な捜査をしてもいい」「(大衆が気に食わない奴なら)誰でも強引に捜査していい」になり、その範囲はどんどん広がっていくはずです。

大衆は自分たちにとってもっとも都合の悪い人間を熱狂的に支持してしまう習性があります。まさに「肉屋を支持する豚」状態なわけですが、大衆が「これはマズいんじゃないか」と思う頃にはもう手遅れです。

現在ももう手遅れなのかもしれませんが、私のような日本にこだわりのない人間には、いざとなれば海外で生活するという選択肢があります。もはや日本をどうにかしようという気力もないので、残された日本が大好きな皆様方でせいぜい頑張ってくださいとしか言いようがありません。

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